プライオリティーとは?意味と優先順位のつけ方を解説

プライオリティーとは?意味と使い方を解説

今回はビジネス用語解説テーマ「プライオリティー」についてです。

新入社員くん
新入社員くん
上司に「この案件はプライオリティー高めで」って言われたんだけど、優先順位ってどうやって決めればいいんだろう…
今回は「プライオリティー」の意味と、優先順位の付け方、上司への確認の仕方まで一緒に整理していこう
クマ先生
クマ先生

プライオリティーとは?意味をわかりやすく解説

プライオリティーとは、複数の仕事や案件を同時に抱えているとき、どれから先に手をつけるべきかを示す優先順位・優先度のことです。

一つの業務だけを任される社会人はほとんどいません。メールの返信、資料作成、会議準備、突発の問い合わせ対応など、複数のタスクが同時進行することが普通です。

そのすべてに同じ熱量で取り組もうとすると、締め切りが近い仕事や影響が大きい案件が後回しになり、結果的にトラブルにつながることがあります。だからこそ「何を先にやるか」を決めるプライオリティーの考え方が必要になります。

なお、プライオリティーは「プライオリティが高い」のように名詞として使われるほか、「プライオリティをつける」「プライオリティを整理する」のように、判断や作業そのものを表す言い方でもよく使われます。単なる用語というより、仕事の進め方を左右する考え方だと捉えておくと理解しやすくなります。

語源

プライオリティーは英語の「priority」に由来する言葉です。priorityの語源はラテン語の「prior(前の、先の)」で、そこから「先にあるべきもの」「先んじるもの」という意味が生まれ、現在の「優先順位」「優先度」という意味で使われるようになりました。日本語の「先手」「先んじる」といったニュアンスと近い成り立ちだと考えると理解しやすいでしょう。

英語圏のビジネスシーンでも「top priority」「first priority」のように、最も先に取り組むべきものを表す言い方として日常的に使われており、日本語のビジネス用語としてもそのまま定着した言葉といえます。

ビジネスでの使い方

ビジネスの現場では、プライオリティーは主に次のような形で使われます。

「プライオリティが高い」「プライオリティが低い」
その仕事をどれくらい先にやるべきかを表す言い方です。「この案件はプライオリティが高いので、今日中に資料を仕上げてください」のように使います。逆に「プライオリティは低めなので来週で大丈夫です」といえば、急がなくてよい仕事だと伝えられます。

「プライオリティを上げる」「プライオリティを下げる」
仕事の優先順位を途中で変更するときの言い方です。状況が変わって急ぎになった案件には「この件、プライオリティを上げて対応してもらえますか」、逆に落ち着いた案件には「そちらはプライオリティを下げて構いません」と使います。

「プライオリティをつける」
複数の業務に優先順位をつける行為そのものを指します。「まずは自分の仕事にプライオリティをつけてから取りかかろう」のように、仕事の進め方を整理する場面で使われます。

「プライオリティが競合する」
複数の仕事の優先順位が同じくらい高く、どちらを先にすべきか判断しづらい状況を表す言い方です。「A案件とB案件のプライオリティが競合しているので、どちらを優先すべきか確認したいです」のように、上司への相談時にも使われます。

このように、プライオリティーは単に「重要な仕事」を指すだけでなく、複数の仕事を比較したうえでの順位づけや、状況の変化にあわせた調整の場面で幅広く使われる言葉です。

優先順位のつけ方

プライオリティーという言葉を理解していても、実際に優先順位をつけるのは意外と難しいものです。ここでは、若手でもすぐに実践できる優先順位のつけ方を紹介します。

1. まず抱えている仕事をすべて書き出す
頭の中だけで優先順位を考えると、一部の仕事が抜け落ちたり、目の前の仕事に気を取られて他の締め切りを忘れたりしがちです。付箋やメモアプリでもよいので、今抱えているタスクをいったんすべて書き出し、目に見える状態にしてから順位を考えると、判断のもれが減ります。

2. 重要度と緊急度で分けて考える
すべての仕事を一列に並べようとすると迷いやすいので、まずは「重要度(結果への影響が大きいか)」と「緊急度(締め切りが近いか)」の2つの軸で分けてみましょう。重要度も緊急度も高い仕事が最優先、緊急度だけ高い仕事はすぐに片づけて、重要度は高いが緊急度は低い仕事は時間を確保してじっくり進める、というように整理すると判断しやすくなります。

3. 期限から逆算する
締め切り日から逆算し、いつまでに何を終わらせておく必要があるかを洗い出します。当日になって慌てないよう、資料の下書き、確認依頼、修正といった工程ごとに期限を区切っておくと、どのタスクを先に進めるべきかが自然と見えてきます。

4. 他の人が待っている仕事を先に回す
自分の作業ペースだけで判断すると、他部署やチームメンバーが自分の作業待ちで止まっている仕事を後回しにしてしまうことがあります。誰かの次の作業のトリガーになっているタスクは、自分の都合より先に片づけると、チーム全体の進みが早くなります。

5. 迷ったら上司に確認する
自分の中で優先順位をつけても、それが会社やチームの方針と合っているとは限りません。判断に迷うときは、抱えている仕事を並べて「この中で何を優先すべきですか」と上司に確認する方が、後から手戻りが出るよりずっと効率的です。

6. 「全部大事」で手が止まるときは、小さく分解する
すべての仕事が重要に見えて優先順位をつけられないときは、一つひとつのタスクが大きすぎることが原因のことが多いです。「資料作成」のような大きな単位ではなく、「構成を決める」「データを集める」「スライドに落とし込む」のように分解すると、そのうちどれが今すぐ着手できるかが見えてきます。それでも決めきれないときは、無理に一人で判断しようとせず、上司や周囲に相談して「今日やるべき一つ」だけを先に決めてしまうのも有効です。完璧な順位づけを目指すより、まず一つ動かしてみるほうが、結果的に全体が早く進むことも少なくありません。

7. やらないことを決めるのも優先順位
優先順位というと「何を先にやるか」を考えがちですが、「今はやらない」「後回しにする」と決めることも立派な優先順位づけです。すべてを同じタイミングでこなそうとせず、今日やらないことを先に決めておくと、限られた時間の使い道がはっきりします。手をつけない仕事があること自体は悪いことではなく、優先順位を意識して選んだ結果であれば、周囲にもその判断を説明しやすくなります。

優先順位を確認する・伝えるときの言い方

優先順位は自分だけで判断せず、上司や周囲と共有しておくことでトラブルを防げます。特に、複数の仕事を任されたばかりの若手のうちは、自分の判断だけで進めるより先に確認する習慣をつけておくと、後から「そっちは急ぎじゃなかったのに」と手戻りになる事態を避けられます。ここでは、若手が上司に確認するときと、自分から相手に伝えるときの言い方を紹介します。

上司に確認するときの文例
・「今抱えている案件が3つあるのですが、どれからプライオリティをつけて進めればよいでしょうか」
・「A社の資料とB社の見積もり、どちらのプライオリティが高いか教えていただけますか」
・「この作業、今日中に終わらせるべきプライオリティでしょうか」

自分から伝えるときの文例
・「こちらの案件はプライオリティが高いので、先に対応いただけますか」
・「急ぎではないので、プライオリティは低めで大丈夫です」

確認するときのポイントは、「どちらが優先ですか」とだけ聞くのではなく、抱えている仕事を具体的に挙げたうえで質問することです。上司も状況を把握しやすくなり、的確な指示を返しやすくなります。

会話例文

例文1
上司「この見積もり、プライオリティ高めでお願い」
部下「承知しました、他の作業より先に進めますね」

例文2
部下「今、A社対応とB社対応が重なっているのですが、プライオリティはどちらが上でしょうか」
上司「B社の方が締め切りが近いから、そちらを優先して」

例文3
先輩「この資料、プライオリティ下げていいから、今日中じゃなくていいよ」
後輩「ありがとうございます、明日の午前中までに仕上げます」

例文4
上司「状況が変わったから、この案件のプライオリティを上げてほしい」
部下「分かりました、今取りかかっている作業が終わり次第すぐに着手します」

例文5
部下「複数の依頼をいただいているので、プライオリティをつけて進めたいのですが、確認してもよろしいでしょうか」
上司「もちろん、一覧にして持ってきてくれる?」

類語との違い

プライオリティーと似た言葉に「優先順位」「重要度」「緊急度」がありますが、それぞれ意味合いが少し異なります。

優先順位
プライオリティーの日本語訳にあたる言葉で、ほぼ同じ意味で使われます。「プライオリティをつける」と「優先順位をつける」は言い換え可能です。カタカナ語より日本語の方が伝わりやすい相手であれば、無理にプライオリティーを使わず「優先順位」と言い換えても問題ありません。

重要度
その仕事が結果や成果にどれだけ大きな影響を与えるかを表す言葉です。重要度が高くても、締め切りまで時間がある仕事は今すぐ着手する必要はなく、プライオリティー(優先順位)とは同じ順位になるとは限りません。

緊急度
締め切りまでの時間的な近さを表す言葉です。緊急度が高い仕事は重要度が低くても先に片づける必要があり、これもプライオリティーを決める要素の一つにすぎません。

つまりプライオリティーは、重要度と緊急度など複数の要素を踏まえたうえで「結局どれを先にやるか」を決めた結果、と捉えると整理しやすくなります。重要度や緊急度は仕事の性質を測るものさしであるのに対し、プライオリティーはそのものさしを使って出した順位そのもの、という違いを意識しておくと、上司との会話でも話がかみ合いやすくなります。

関連用語

プライオリティーと合わせて押さえておくと、スケジュール管理や仕事の進め方をより理解しやすくなる用語を紹介します。

  • タスク:優先順位をつける対象となる、個々の作業や業務のことです。
  • ペンディング:プライオリティーが低いと判断され、いったん保留にされた案件を指します。
  • オンスケ:優先順位どおりに進んだ結果、予定通りに進行できている状態のことです。
  • リスケ:プライオリティーの変化にあわせて、予定を組み直すことを指します。
  • 仕事で差がつくメモの取り方:抱えているタスクを可視化し、優先順位をつけやすくするための工夫を紹介しています。
  • 残業したくない人へ:優先順位をうまくつけられないまま仕事を抱え込むと、残業の原因にもなります。

ほかのビジネス用語はビジネス用語集一覧から探せます。

まとめ

プライオリティーとは、複数の仕事の中でどれから先に手をつけるかを示す優先順位・優先度のことです。すべてを同じ熱量でこなそうとするのではなく、重要度と緊急度で仕事を整理し、期限から逆算し、迷ったときは上司に確認する。この積み重ねが、限られた時間の中で成果を出すための土台になります。

「全部大事」で手が止まってしまったときほど、タスクを小さく分解したり、あえて「やらないこと」を決めたりする視点が役立ちます。プライオリティーのつけ方に正解が一つあるわけではなく、状況が変われば順位も変わるものです。だからこそ、自分だけで抱え込まず、上司や周囲と確認し合いながら調整していく姿勢が大切になります。今日抱えている仕事を一度並べて、プライオリティーをつけ直すところから始めてみてください。

新入社員くん
新入社員くん
プライオリティーって優先順位のことだったんだね!重要度と緊急度で分けて考えると、迷わず決められそう
迷ったときは一人で抱え込まずに、上司に確認するのも大事なプライオリティーのつけ方だよ
クマ先生
クマ先生

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