営業2年目で売れなくて辞めたい人へ|続ける・異動・転職の判断

営業2年目で売れなくて辞めたい人へ 続ける・異動・転職の判断

悩める会社員

営業2年目ですが、数字が全然出ません。同期は着実に売っていて、差が開く一方です。上司には「もう新人じゃないんだから」と言われ、毎週の詰めもつらいです。そもそも自分は営業に向いていない気がして、辞めたいと思う日が増えています。

どらすた

2年目の営業は、周りの見る目が変わる分、いちばん苦しくなりやすい時期です。今日は、辞めたくなる構造、「売れない」の中身の分け方、辞めたい気持ちの中身の分け方、上司への相談の切り出し方、そして続ける・異動・転職の選択肢を、順番に整理していきます。

この記事では、営業職の2年目に「売れない」ことで辞めたくなったとき、その原因をどう切り分けて、どの選択肢を考えるかを扱います。仕事全般の2年目の辞めたい気持ち、向き不向きの考え方、転職の相談相手選び、詰められるつらさそのものは、それぞれ別の記事で詳しく扱っているので、リンクでご案内します。なお、以下に出てくる会話や状況は、説明のための例です。自分の職場の状況に置き換えて読んでください。

営業2年目に辞めたくなる構造

営業2年目に苦しくなるのは、あなたの力が急に落ちたからとは限りません。環境のほうが、いくつか同時に変わっていることが多いからです。

  • 新人扱いが終わる。1年目は「まだ慣れていないから」と見てもらえた数字が、2年目は成果として評価され始めます。
  • 目標が上がる。担当の件数や予算が増え、1年目と同じ動き方では届かなくなります。
  • 比べられる。同期や後輩の数字が、会議や共有資料で目に入りやすくなります。
  • 詰めの質が変わる。「なぜできないのか」を問われる場面が増え、毎週の会議が重くなります。

つまり、期待と比較と責任が一度に増える時期です。この状況で「辞めたい」と感じるのは、とても自然なことです。ただ、この気持ちには中身があります。売れないこと自体がつらいのか、詰められるのがつらいのか、営業という仕事そのものが合わないのか。ここを分けずに結論を出すと、辞めても同じ悩みが形を変えて残ることがあります。

2年目という時期そのものの辞めたい気持ちについては、仕事を辞めたい2年目の方に向けた記事で整理しています。

「売れない」の中身を分ける

売れない原因を一人で考えると、どうしても「自分の能力が低いから」という結論に寄りがちです。しかし、実際には環境や型の問題が混ざっていることが多くあります。まず、数字が出ていない事実と、自分の価値の評価を切り離して考えてみてください。

「売れない」とひとことで言っても、原因はいくつかに分かれます。原因によって、変えるべきものが違います。大きくは次の四つです。

商材や担当エリアの問題

商品そのものが市場で苦戦している、担当エリアに見込み客が少ない、価格や条件で他社に負けやすい、といったケースです。この場合、同じ商材を持つ先輩も苦戦していることがあります。自分だけの問題と考えなくて大丈夫です。担当替えや商材の変更で状況が変わることがあります。

行動量の問題

訪問や架電、提案の件数が、成果が出ている人に比べて少ないケースです。ただし、疲れているときや断られ続けた後は、動けなくなるのが普通です。行動量が少ない理由が、やり方が分からないからなのか、気持ちが重くて動けないからなのかも、あわせて確認してみてください。

提案の型の問題

件数は動いているのに、商談が進まない、見積もりまで行っても決まらないケースです。相手の困りごとを聞く前に商品説明から入っていないか、次の約束を取らずに商談を終えていないか、といった型の部分に原因があることがあります。型は、売れている先輩の商談を見たり、同行してもらったりすることで直しやすい部分です。

そもそも営業が合わない

商材や型を変えても、人と話して成約を目指す動きそのものに強い苦痛がある場合です。これは、他の三つを試してからでないと、判断がつきにくい部分です。向き不向きの考え方そのものは、仕事に向いていないと感じたときの記事で扱っています。

悩める会社員

正直、自分がどれに当てはまるのか分かりません。全部のような気もします。

どらすた

全部に見えるのは、苦しい時期にはよくあることです。まず一つずつ、今の自分の状態を書き出してみましょう。次の項目で、辞めたい気持ちの中身を分けるチェックを用意しました。

辞めたい気持ちの中身を分けるチェック

次の項目は、どれが当てはまるかで、環境を変えれば解決しそうな悩みか、営業職そのものを離れたほうがよさそうな悩みかの、おおまかな目安になります。診断ではなく、考える手がかりとして使ってください。

辞めたい気持ちの中身を分けるチェック項目
  • 先輩や同じ商材の担当者も、数字に苦戦している
  • 売れている人の動き方を見ると、真似できそうな部分がある
  • 数字が出た日は、少しでもうれしさや手応えがある
  • つらいのは、売れないことより、毎週の詰めや比較の場面が中心である
  • 人と話すこと自体は、嫌いではない
  • 商談の前日や当日の朝に、強い拒否感や体の不調が毎回出る
  • お客様に商品を勧めること自体に、ずっと抵抗がある
  • 成約の数字を追う仕事というだけで、気持ちが重くなる

上から五つ目までに当てはまる項目が多いなら、商材、担当、上司、評価の仕組みなど、環境を変えることで楽になる可能性があります。下の三つに強く当てはまるなら、営業という働き方そのものとの相性を、真剣に考えてよい段階です。どちらにも当てはまる場合もあります。その場合は、まず環境を変えてみて、それでも苦しいかを見る、という順番が考えやすいです。

たとえば、例として次のような場面を考えてみます。数字が出ない月が続いていても、同行した先輩の商談で「お客様の話を聞くのは嫌いではない」と感じた人は、商材や提案の型の問題である可能性があります。一方で、どの商談でも前日から胃が重くなり、成約を迫る場面で毎回強く身構えてしまう人は、営業という動き方との相性を考える必要があるかもしれません。同じ「売れない」でも、背景は人によって違います。

職場や商材を変えれば解決する悩みと、営業職を離れたほうがいい悩み

見分けるときは、「何が変われば、気持ちが軽くなりそうか」を想像してみてください。

  • 別の商材や、売りやすいエリアなら頑張れそうだと感じる。これは、職場や商材を変えれば解決する悩みの可能性があります。
  • 上司の詰め方や評価の仕組みが変われば、続けられそうだと感じる。これも、異動や配置換え、社内での相談で変わる余地があります。
  • どんな商材でも、数字を追って人に売り込む日々そのものが苦しいと感じる。この場合は、営業職を離れる選択肢を考える意味があります。

ここで大切なのは、「今の会社の営業」と「営業という仕事全般」を分けて考えることです。今の会社の営業がつらいだけなら、同業他社の営業に移ることで状況が変わる場合もあります。一方、営業という動き方に毎回強い負担を感じるなら、他の職種を考えたほうが自分を守りやすくなります。

上司に相談するときの切り出し方

相談の目的は、辞めたいと伝えることではなく、今の状況を一緒に整理してもらうことです。「売れません」だけだと、上司は「もっと動け」としか返しにくくなります。分かっていることと、相談したいことを分けて伝えると、話が進みやすくなります。

上司への相談の切り出し方の例

切り出し:「数字のことで、15分ほどご相談の時間をいただけませんか。今の自分の課題を整理して、改善したいと考えています。」

状況の伝え方:「訪問の件数は確保しているのですが、提案の段階で止まることが多いです。どこを直すべきか、アドバイスをいただけますか。」

具体的なお願い:「売れている〇〇さんの商談に、一度同行させていただくことは可能でしょうか。」

気持ちの面:「最近、毎週の振り返りがかなり重く感じています。進め方の面で、何か工夫できることがあれば教えてください。」

例文はそのまま使わず、自分の職場の言葉遣いに合わせて調整してください。「辞めたい」という言葉は、相談の初めに出さなくても構いません。まず原因を一緒に見てもらい、それでも改善の見込みが持てないときに、異動や配置の相談へ進む形が考えやすいです。詰められること自体がつらい場合は、仕事で詰められてつらいときの記事も参考にしてください。

悩める会社員

相談しても変わらなかったら、どう動けばいいのでしょうか。

どらすた

選択肢は、辞めるか続けるかの二つだけではありません。次に、四つの道を並べて整理します。

続ける・異動・同業他社・営業以外への転職、四つの選択肢

今の営業を続ける

原因が型や行動の配分にあって、直せそうな見込みがあるなら、続けて試す価値があります。期限を決めるのも一つの方法です。たとえば「今期の終わりまでは、先輩の同行と型の見直しを試す」と決めておくと、だらだらと悩み続けずに済みます。

社内で異動する(営業以外・別商材)

営業の経験を活かしつつ、営業以外の部署(営業事務、企画、カスタマーサポートなど)や、別の商材の担当に移る道です。会社に制度があるかどうかは職場によって違うので、まず上司や人事に確認してみてください。転職より環境の変化が小さく、試しやすい選択肢です。

同業他社の営業に移る

今の会社の商材、評価の仕組み、職場の雰囲気が合っていないだけなら、会社を変えることで状況が変わる場合もあります。ただし、営業という動き方そのものが苦しい場合は、同じ悩みが続く可能性もあります。先ほどのチェック項目を見直してから考えると、判断がぶれにくくなります。

営業以外の職種へ転職する

営業という働き方から離れる道です。営業経験は、お客様と話す力、期限のある目標に向かう経験、社外の人との調整経験など、一般的に他の職種でも活かせる部分があると見られることが多いです。ただし、どの経験がどう評価されるかは、職種や企業によって違います。求人の内容を見ながら、自分の経験の言い換え方を考えていくことになります。たとえば「担当先との関係づくりを続けた」「数字が出ない原因を自分なりに分けて改善を試みた」といった経験は、成果の大きさとは別に、仕事への向き合い方として説明できます。転職を決める前の段階でも、自分の経験がどう見えるかを知るために、情報を集めておくだけで気持ちが軽くなることがあります。

「逃げではないか」と引っかかる方は、逃げの転職についての記事で考え方を整理しています。転職を考え始めたときの相談相手選びは、転職の相談は誰にするべきかを扱った記事が参考になります。

悩める会社員

営業を辞めたら、その経験は無駄になってしまいますか。

どらすた

無駄になるとは限りません。経験の見られ方は一般論の範囲でしか言えませんが、人と関わる仕事の経験は、他の職種でも説明の材料になります。数字が出なかった経験も、原因をどう分析したかを語れれば、前向きな材料になり得ます。

限界のサインと相談先

数字が出ない時期は、気持ちが追い込まれやすいものです。次のような状態が続くなら、仕事の進め方を工夫する段階ではなく、休むことや相談を優先する段階です。

  • 眠れない、食欲が落ちるなど、体の不調が続いている。
  • 出社前に強い動悸や吐き気が出る日が増えている。
  • 人格を否定するような言葉や、過度な叱責が繰り返されている。
  • 長時間の労働が続いて、休む時間が取れない。

このブログでは、こうした状態が病気かどうか、職場の対応に法的な問題があるかどうかは判断できません。気持ちの面で相談したいときは、厚生労働省のメンタルヘルスの情報サイトこころの耳があります。過度な詰めや長時間労働については、総合労働相談コーナーで、会社を通さずに相談できます。体調に不安があるときは、医療機関の受診も選択肢に入れてください。

会社に行くこと自体が重くなっている場合は、「会社に行きたくない」は甘えではないことを扱った記事も読んでみてください。

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営業以外の仕事や、別の環境での営業を具体的に考え始めた人のために、ひとつだけお知らせです。当サイトは、未経験・異業種への転職を支援する教育型の人材紹介サービス、株式会社ワークライフエージェント(厚生労働大臣許可 13-ユ-319878)が運営しています。

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状況に応じて、次に読む記事

今の状況に近いものがあれば、あわせて読んでみてください。

どらすた

営業2年目で数字が出ないのは、あなたの価値が低いことを意味しません。原因を分けて、環境を変えるのか、型を直すのか、職種を考えるのかを、順番に見ていけば大丈夫です。つらさが体に出ているときは、結論を急がず、まず相談先を使ってくださいね。

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