コンテンポラリーとは?意味をわかりやすく解説【ビジネス用語集】

コンテンポラリーとは?意味と使い方を解説

今回はビジネス用語解説テーマ「コンテンポラリー」についてです。

新入社員くん
新入社員くん
上司に”コンテンポラリーな提案だね”って言われたんだけど、これって褒め言葉なのかな…
今回はアートやファッション、ビジネスなど幅広い場面で使われる”コンテンポラリー”について詳しく解説していくよ
クマ先生
クマ先生

コンテンポラリーとは?意味をわかりやすく解説

コンテンポラリーとは英語の「同時代の」「現代の」という意味の言葉です。日本では「現代的な」「今の時代を映した」というニュアンスで使われることが多くあります。

もともとは美術やデザインの分野で「今この時代につくられたもの」を指す言葉として使われてきましたが、最近ではビジネスシーンでも「時代に合った考え方」というニュアンスで耳にする機会が増えています。

日本語にも「現代的」というほぼ同じ意味の言葉があるにもかかわらずカタカナ語がよく使われる背景には、アートやインテリア、ファッションといった分野の専門用語として、英語の「contemporary」がそのままジャンル名や商品カテゴリー名として定着してきた経緯があるようです。そのため、日常会話よりも美術館の展示名や雑誌の見出し、ブランドの紹介文などで目にする機会が多い言葉といえます。

「現代的でいいですね」「コンテンポラリーでいいですね」と言い換えられますが、

日常会話で無理して使うほどの言葉でもないので、意味さえ押さえておけば十分です。

新入社員くん
新入社員くん
なるほど!現代的とか、今の時代っぽいっていう意味だったんだね!
そうだね!分野によって少しずつニュアンスが違うから、それも一緒に見ていこう!
クマ先生
クマ先生

語源は「同じ時代」を意味するラテン語

コンテンポラリー(contemporary)は、ラテン語の「con(共に)」と「tempus(時代・時)」が組み合わさった言葉が語源とされています。「同じ時間を共にする」というのが本来の意味で、そこから「同時代の」「現代の」という意味に発展しました。英語では人物について「同時代人」を指す名詞として使われることもあります。

英語の辞書的な意味としては「現在の」という意味のほかに、「ある基準となる時代と同じ時期の」という意味も持っています。たとえば歴史の話をするときに「当時のコンテンポラリーな資料」といえば、「その出来事が起きたのと同じ時代につくられた資料」というニュアンスになり、常に「今の時代」を指すとは限らない点も覚えておくと理解が深まります。

分野別に見る「コンテンポラリー」の使い方

コンテンポラリーという言葉は、分野によって少しずつニュアンスが異なります。共通しているのは「今この時代を反映している」という視点ですが、具体的に何を指すかは業界ごとに変わってくるため、代表的な使われ方を分野別に見ていきましょう。

コンテンポラリーアート(現代美術)

「コンテンポラリーアート」は、主に第二次世界大戦以降から現在にかけて制作された美術作品を指す言葉として使われています。絵画や彫刻に限らず、映像やインスタレーション、パフォーマンスなど表現方法が幅広いのも特徴とされ、美術館や展覧会のジャンル名としてもよく見かける言葉です。決まったスタイルを指すのではなく「今の時代につくられている」という時間軸そのものがジャンルの基準になっている点が、他の美術用語との大きな違いといえます。

コンテンポラリーダンス

「コンテンポラリーダンス」は、クラシックバレエのような伝統的な型にとらわれず、振付家やダンサーが自由な発想で表現するダンスのジャンルを指す言葉として使われています。決まった様式がないこと自体が特徴とされ、作品ごとに表現の幅が大きく異なります。床を使った動きや即興性の高い表現など、身体の使い方自体を模索するジャンルとして紹介されることも多いようです。

家具・インテリア

インテリアの世界では、「コンテンポラリースタイル」という言葉がよく使われます。特定の時代様式(クラシックやアンティークなど)に偏らず、その時々の流行や感性を取り入れたシンプルで洗練された空間づくりを指すことが多いスタイルです。直線的なフォルムやニュートラルな色使いが好まれる傾向があるとされています。北欧テイストやモダンテイストと組み合わせて紹介されることも多く、「今っぽさ」を出したいときのキーワードとして家具店やインテリア雑誌でよく使われています。

音楽

音楽の分野でも「コンテンポラリーミュージック」という表現が使われます。クラシック音楽の文脈では現代音楽(20世紀以降の作品)を指す言葉として、またポピュラー音楽の分野では「コンテンポラリーR&B」のように、その時代の主流を反映したジャンルを表す言葉として使われることがあります。ジャンル名の一部として組み込まれることが多く、単体では使われにくいという点も特徴です。

ファッション

ファッション業界では、「コンテンポラリーブランド」という括りがあります。ハイブランドほど高価ではないものの、トレンドを意識したデザイン性の高いアイテムを扱うブランド群を指す言葉として使われることが多く、価格帯やターゲット層を示すカテゴリー名としても使われています。百貨店やセレクトショップの売り場区分として使われることもあり、価格帯の目安として耳にする機会が多い言葉です。

ビジネスでの使い方

ビジネスシーンでは、「コンテンポラリーな考え方」「コンテンポラリーなデザイン」のように、比喩的に使われることが多い言葉です。「古い慣習にとらわれない」「今の時代に合っている」といったニュアンスを込めて使われるケースが目立ちます。

たとえば会議で「もう少しコンテンポラリーな視点が欲しい」と言われた場合は、「今の時代の感覚に合わせて考えてほしい」という意味合いで使われていると捉えると分かりやすいでしょう。オフィスデザインやプロダクトデザインの説明で「コンテンポラリーなテイスト」という言葉が使われることもあります。

また、企業のブランディングや採用ページなどで「コンテンポラリーな働き方」という表現が使われることもあります。この場合は、終身雇用や年功序列といった従来の慣習にとらわれず、今の時代に合った柔軟な働き方を目指す姿勢を伝える目的で使われていることが多いようです。カタカナ語ならではの、少しやわらかく前向きな印象を与えられる点が、ビジネスの場面で好まれる理由のひとつと考えられます。

「コンテンポラリー」を使った会話例文

実際の会話の中でどのように使われるのか、シーン別の例文で確認してみましょう。オフィスでの会話からプライベートな会話まで、使われ方のイメージをつかむ参考にしてください。

このオフィスの内装、コンテンポラリーなテイストでまとめてみました。
クマ先生
クマ先生
新入社員くん
新入社員くん
今度の企画書、もう少しコンテンポラリーな発想を取り入れてみようか。
週末は美術館でコンテンポラリーアートの展覧会を見てきたよ。
クマ先生
クマ先生
新入社員くん
新入社員くん
このブランドはコンテンポラリー価格帯だから、比較的手が届きやすいんだ。
彼女が習っているのはクラシックバレエじゃなくてコンテンポラリーダンスなんだって。
クマ先生
クマ先生

類語との違い(モダン・現代的・トレンド)

コンテンポラリーと似た言葉に「モダン」「現代的」「トレンド」がありますが、それぞれニュアンスが異なります。

モダンとの違いが特に分かりにくいと感じる方が多いようですが、「モダン」はもともと20世紀初頭の近代的なスタイル(装飾を排したシンプルなデザインなど)を指す言葉として定着しており、特定の時代の様式を表すニュアンスが強い言葉です。一方「コンテンポラリー」は「今この瞬間」を表すため、時代とともに指す内容そのものが移り変わっていくという違いがあります。インテリアの世界では「モダン=シンプルで直線的な近代様式」「コンテンポラリー=その時々の流行を反映した現在進行形のスタイル」と使い分けられることが多いようです。つまり「モダン」は過去のある時期に固定された様式であるのに対し、「コンテンポラリー」は基準となる時期が「今」であり続けるため、10年後には10年後の「コンテンポラリー」が存在することになる、という点が本質的な違いといえます。

「現代的」は日本語として最も意味が近い言葉ですが、コンテンポラリーのように美術・音楽・ダンスといった専門分野の固有名詞的な使われ方はしません。「現代的な考え方」と「コンテンポラリーな考え方」はほぼ同じ意味で使えますが、後者のほうがややデザインやアートの文脈に寄った、おしゃれな響きを持つ言葉として受け取られやすい傾向があります。

「トレンド」は「今流行しているもの」を指す言葉で、一時的な流行を強調するニュアンスが強い言葉です。コンテンポラリーは流行そのものというより「今の時代を反映している状態」を指すため、常に流行と一致するとは限らない点が異なります。たとえば一過性のブームは「トレンド」と呼べても、そのブームを反映した作品やスタイル全体を指すときには「コンテンポラリー」が使われる、というイメージで捉えると区別しやすいでしょう。

関連するビジネス用語

コンテンポラリーとあわせて確認しておくと、ビジネスやアート関連の文章を読むときに理解が深まる用語を紹介します。あわせてチェックしておきましょう。

  • オーセンティック…「本物の」「伝統に基づいた」という意味の言葉で、その時々の流行を反映するコンテンポラリーとは対照的な概念として使われることがあります。
  • オルタナティブ…「主流に代わる選択肢」を意味する言葉で、コンテンポラリーな表現の中でも既存の枠にとらわれない作品や考え方を説明する際に使われることがあります。
  • テクスチャー…素材の質感を表す言葉で、コンテンポラリーな家具やインテリアを語るときに、素材のテクスチャーが話題になることがあります。
  • スノッブ…気取った態度や上流気取りを表す言葉で、コンテンポラリーアートの世界が一部で「スノッブな印象」を持たれることもあるようです。
  • エピゴーネン…著名な作家や作品の模倣者を指す言葉で、コンテンポラリーアートの分野でもたびたび話題にのぼる言葉です。

ほかのビジネス用語はビジネス用語集一覧から探せます。

使う際の注意点

コンテンポラリーは便利な言葉ですが、指す範囲が分野によって異なるため、文脈をはっきりさせずに使うと相手に伝わりにくくなることがあります。たとえば「コンテンポラリーな空間」とだけ伝えても、相手がインテリアの話だと理解していなければ意図が伝わりません。

また、日常会話では「現代的」「今っぽい」といった日本語で十分に伝わる場面が多く、無理にカタカナ語を使う必要はありません。ビジネスの場面でも、相手や状況に応じて使い分けることが大切です。

さらに、コンテンポラリーは指し示す時期が固定されていない言葉であるため、文章や資料の中で使う際は「現時点で」という前提が数年後には変わる可能性がある点も意識しておくとよいでしょう。特に社内資料やプレゼン資料など、後から読み返される可能性がある文書では、あわせて具体的な年代や状況を補足しておくと誤解が生まれにくくなります。

まとめ

コンテンポラリーは「同時代の」「現代の」を意味する言葉で、アートやダンス、インテリア、音楽、ファッションなど分野ごとに少しずつニュアンスを変えながら使われています。ビジネスシーンでは「今の時代に合った考え方」を表す比喩的な表現として使われることが多い言葉です。「モダン」との違いを中心に意味を押さえておくと、実際の会話や文章で見かけたときに戸惑わずに理解できるはずです。

分野ごとの細かいニュアンスをすべて覚える必要はありませんが、「基準となる時代が固定されておらず、常に“今”を指す言葉である」という核となる意味さえ押さえておけば、どんな場面で使われても意味を推測しやすくなるでしょう。

新入社員くん
新入社員くん
分野ごとにニュアンスが違うのがおもしろいね!
今度上司に言われたときは、自信を持って意味を答えられそうだね!
クマ先生
クマ先生

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