面接で落ちまくる人へ|原因の切り分けと立て直し方

面接で落ちまくる人へ 原因の切り分けと立て直し方

悩める会社員

面接で落ちまくっていて、もう自分に何か問題があるんじゃないかと思えてきました。同じような失敗を繰り返している気がして、次の面接に行くのも正直気が重いです。

どらすた

その気持ち、よくわかります。僕も第二新卒で転職活動をしていたとき、面接で緊張しすぎて頭が真っ白になり、聞かれたことにまともに答えられなかったことがあります。ただ、不合格が続くとき、原因はひとつではなく、落ちている段階によって違うことが多いと言われています。今日は一緒に切り分けて整理していきましょう。

面接に落ち続けても、人格を否定されたわけではありません

面接に何度も落ちると、だんだん「自分という人間そのものがダメなんじゃないか」という気持ちになってきます。ですが、面接の不合格は、あなたの人格や価値を判定した結果ではなく、その会社が今求めているものと、あなたが持っているものの組み合わせが合わなかった結果だと考えられています。同じ受け答えをしても、求めているタイミングやポジションが違えば結果が変わることは珍しくありません。

厄介なのは、不合格が続くほど自己評価が下がり、その下がった自己評価のまま次の面接に臨んでしまう仕組みです。自信を失った状態で話すと、声のトーンが小さくなったり、目が泳いだり、本来なら答えられる質問にも詰まってしまったりします。すると結果としてまた落ちて、さらに自己評価が下がる、という悪循環に入りやすくなります。この状態が続くと、転職そのものが怖く感じられてくることもあります。まず知っておいてほしいのは、この悪循環に入っているときほど、自分を客観的に見る力が落ちているということです。

また、SNSや周囲の話で「すんなり内定が決まった人」の話が目に入りやすいタイミングでもあります。ですが、他人が公開している転職の結果は、うまくいった部分だけが見えていることがほとんどで、その裏にある不合格の数までは見えません。自分の不合格の数だけが目の前にはっきり見えている状態なので、「自分だけがうまくいっていない」と錯覚しやすいのですが、実際には多くの人が似たような不合格を重ねながら転職を進めていると言われています。落ち込んだときほど、比較する相手を周囲ではなく、少し前の自分に置き換えてみることをおすすめします。

自己評価が下がっている状態で判断すると、「自分には無理だ」と早々に見切りをつけてしまったり、逆に「次こそは何がなんでも」と力みすぎて空回りしたり、どちらの方向にも判断を誤りやすくなると言われています。だからこそ、感情的に落ち込んだまま次の対策を考えるのではなく、一度立ち止まって「どこで、なぜ落ちているのか」を事実ベースで切り分けることが、遠回りに見えて一番の近道になります。

悩める会社員

事実ベースで切り分けると言われても、正直どこから手をつけていいかわかりません。

どらすた

まずは、自分がどの段階で落ちることが多いのかを振り返ってみてください。一次で落ちるのか、二次以降で落ちるのか、最終で落ちるのかによって、見るべきポイントがかなり変わってきます。

どの段階で落ちているかで、原因が違います

面接の不合格は、どの段階で起きているかによって、確認すべきポイントが変わってくると言われています。まずは直近の応募を思い出して、自分がどの段階で落ちることが多いのか、パターンを確認してみましょう。

一次面接で落ちる場合

一次面接は、多くの場合、第一印象と基本的な受け答えの型が見られていると言われています。表情や声のトーン、清潔感といった見た目の印象に加えて、「なぜこの業界・職種なのか」「これまで何をしてきたのか」といった基本的な質問に対して、簡潔に筋道立てて答えられるかどうかが確認される段階です。ここで落ちる回数が多い場合は、話す内容そのものよりも、準備不足や伝え方の基本的な部分に原因があることが多いと考えられています。想定される質問への回答をまだ整理しきれていない、逆質問を用意していない、といった準備段階の抜け漏れがないか、一度チェックしてみる価値があります。オンラインでの一次面接が増えているぶん、通信環境や背景、話すスピードといった、対面ではあまり気にならなかった部分が意外と印象に影響していることもあるようです。

二次面接以降で落ちる場合

二次面接以降になると、一次で見られた基本的な受け答えに加えて、回答の深掘りに耐えられるかどうかが見られると言われています。たとえば「なぜそう思ったのか」「具体的にはどう行動したのか」と重ねて質問されたときに、その場しのぎの答えになっていないか、一貫性が保たれているかが確認される段階です。ここで落ちることが多い場合は、エピソードの表面的な部分は用意できていても、その背景や理由まで深く言語化できていない可能性があります。深掘りされて答えに詰まった経験があれば、それがどの質問だったかを思い出してみてください。特に「転職理由」「前職での成果」「困難をどう乗り越えたか」といったテーマは深掘りされやすい傾向があると言われているので、この3つについては一言で終わらせず、背景まで話せるように準備しておくと安心です。

最終面接で落ちる場合

最終面接まで進んでいるということは、能力やスキルの面では一定の評価を得られていることが多いと言われています。それでも最終で落ちる場合は、意欲の伝わり方や、条件面のすり合わせがうまくいっていないケースが考えられます。「本当にうちに来たいと思っているのか」が伝わりきっていなかったり、逆に希望条件を伝えるタイミングや伝え方で、認識のずれが生まれてしまっていたりすることもあるようです。最終まで進めているのであれば、原因は基本的な受け答えよりも、熱意の見せ方や条件面の擦り合わせ方にあることが多いと捉えて、そこを見直してみるのがよさそうです。「なぜ他社ではなくこの会社なのか」という問いに、企業研究に基づいた具体的な理由で答えられているか、希望年収や入社時期といった条件面を、選考の早い段階で率直に伝えられているか、この2点は最終面接前に一度見直しておく価値があります。

段階別に見直すポイント

一次で落ちるなら「準備と伝え方の基本」、二次以降で落ちるなら「深掘りへの一貫した回答」、最終で落ちるなら「意欲の伝わり方と条件のすり合わせ」を見直してみてください。どの段階で落ちることが多いか自分でもはっきりしない場合は、次に紹介する振り返りメモをつけていくと、パターンが見えてきます。

僕が第二新卒の面接で失敗した話

僕は新卒で入ったIT企業を1年で辞めて、第二新卒でベンチャーのIT企業への転職活動をしていました。ある会社の二次面接で、「前職を1年で辞めた理由」を深掘りされたとき、うまく言葉にできず、しどろもどろになってしまったことがあります。事前に「1年で辞めた理由」は用意していたつもりだったのですが、それは表面的な一言だけで、「なぜそう感じたのか」「今度は同じことが起きないと言えるのか」まで重ねて聞かれると、途端に答えに詰まってしまいました。結果はもちろん不合格でした。

そのときに気づいたのは、想定問答を用意していたつもりでも、それは「聞かれそうな質問と、なんとなくの答え」を並べただけで、深掘りに耐えられる柱になっていなかったということです。それ以降は、一つのエピソードについて「なぜ」を3回くらい自分に問い直してから面接に臨むようにしました。そうすると、深掘りされても慌てずに、一貫した答えを返せるようになっていったのを覚えています。地味な作業ですが、この積み重ねが二次面接以降の通過率に一番効いた実感があります。

悩める会社員

なるほど、深掘りに耐えられる準備ができていなかったんですね。具体的にはどう振り返って、どう立て直していけばいいでしょうか。

どらすた

大きな対策を一気にやろうとしなくて大丈夫です。落ちた面接ごとに、小さな振り返りを積み重ねていくだけでも、次第に自分の弱いところが見えてきます。

落ちた面接を、次につなげるための振り返り

面接に落ちるたびに、何も振り返らないまま次の面接に進んでしまうと、同じところでつまずき続けてしまうことがあります。ここでは、落ちた面接を次につなげるための、具体的な立て直し方を紹介します。

面接直後の振り返りメモ

面接が終わったら、記憶が新しいうちに「何を聞かれたか」「どこで詰まったか」「手応えがなかった質問はどれか」を簡単にメモしておくことをおすすめします。長い文章である必要はなく、箇条書きで数行あれば十分です。これを面接のたびに積み重ねていくと、自分がどの段階でつまずきやすいか、どんな質問に弱いかというパターンが、感覚ではなく記録として見えてきます。落ち込んだ気持ちのまま振り返るのではなく、事実を淡々と記録するくらいの気持ちで書くのがコツです。たとえば「聞かれた質問」「自分の回答の要約」「手応え(あった・なかった)」「気づいたこと」の4項目を1行ずつ書くだけの簡単なフォーマットでも十分です。数社分たまってくると、同じ質問で何度も詰まっていることや、特定のテーマになると手応えがなくなることが、記録として浮かび上がってきます。

想定問答は「暗記」ではなく「話の柱」で作り直す

想定問答を用意していても、それが一問一答の暗記になっていると、少し角度を変えて聞かれただけで対応できなくなってしまいます。おすすめなのは、一つのエピソードについて「何をしたか」「なぜそうしたか」「そこから何を学んだか」という柱を作っておき、聞かれ方が変わっても、その柱に立ち戻って話せるようにしておくことです。柱さえしっかりしていれば、深掘りされても崩れにくくなります。

転職理由と志望理由の一貫性をチェックする

面接官は、転職理由と志望理由がつながっているかどうかを見ていると言われています。「今の会社の何が不満で辞めたいのか」と「なぜこの会社でなら解決できると考えているのか」の間に筋が通っていないと、深掘りされたときに矛盾が出やすくなります。振り返りメモを見返しながら、自分の転職理由と志望理由を紙に書き出し、一本の線でつながっているかを確認してみてください。ここがずれていると、一次は通っても二次以降で崩れやすい印象があります。

声に出して練習する

頭の中で答えを整理できていても、実際に声に出してみると、思ったよりスムーズに話せないことがよくあります。一人で声に出す練習でもいいですし、家族や友人に面接官役をお願いできるならなお良いと言われています。声に出すことで、話の長さや言葉の詰まりやすい箇所に自分で気づけるようになり、本番での落ち着き方も変わってきます。

悩める会社員

振り返りと練習は続けてみようと思います。それでも落ち続ける場合は、応募先の選び方自体を見直したほうがいいこともあるんでしょうか。

どらすた

いいところに気づきましたね。振り返りを重ねても改善が見えない場合、原因が受け答えではなく、応募先の選び方にあることもあります。

応募先のレベル感や母集団も見直してみる

受け答えの練習や振り返りを重ねているのに落ち続ける場合、原因が自分の側だけでなく、応募先の選び方にあることも考えられます。たとえば、今の経験やスキルに対して求人が求める水準が高すぎる会社ばかりに応募していると、どれだけ準備しても構造的に通過しにくい、ということも起こり得ます。逆に、応募先の幅を広げすぎて、志望動機が薄くなってしまっている場合もあります。

一度、これまで応募した求人を並べて、業界や職種、求められる経験にどのくらいばらつきがあるかを確認してみてください。ばらつきが大きすぎる場合は、志望理由が浅くなりがちですし、逆に一つの狭い条件にこだわりすぎている場合は、母集団そのものが少なく、必然的に不合格の数も増えてしまいます。求人票に書かれている「求める経験・スキル」の欄を見返して、自分の経験と重なっている部分がどのくらいあるか、応募先ごとに並べて比べてみるのも一つの方法です。重なりが薄い求人ばかりに応募していることに気づけたら、それだけでも応募先の選び方を見直すきっかけになります。時間が限られている中での転職活動の進め方を参考にしながら、応募先の絞り込み方を一度見直してみるのもおすすめです。

また、そもそも今の会社に残るべきか、転職を続けるべきか自体に迷いが出てきている場合は、転職すべきかどうかを整理できる無料診断を使ってみるのも一つの方法です。落ち続けている理由が受け答えなのか、応募先の選び方なのか、あるいはそもそもの方向性なのか、自分一人で考えていると混同しがちな部分を切り分ける助けになります。

連敗して疲れたときは、活動を一時停止していい

何社も面接に落ち続けると、精神的にかなり消耗します。そんなときに「それでも頑張って応募し続けなければ」と自分を追い込んでしまうと、疲れた状態のまま面接に臨むことになり、余計に本来の力を出しにくくなってしまいます。連敗して疲れを感じているなら、一度活動のペースを落とす、あるいは短期間だけ完全に止めてしまうという選択肢もあります。

活動を一時停止することは、転職をあきらめることとは違います。疲れた状態のまま応募を続けて、さらに不合格が重なり自己評価が下がっていくよりも、一度立ち止まって振り返りを整理し、気持ちを立て直してから再開したほうが、結果的に良い方向に進むことも多いと考えられています。在職中に活動をしている方であれば、在職中の転職活動に疲れたときの対処法も参考にしながら、無理のないペースを見つけてみてください。

面接に落ち続けることは、決して気持ちのいい経験ではありません。それでも、どの段階で落ちているかを切り分け、振り返りを積み重ね、必要であれば応募先の選び方やペースを見直していけば、状況は少しずつ変わっていくと考えられています。焦って結論を出さず、自分のペースで整理していってください。

悩める会社員

どの段階で落ちているかを振り返ることから、まず始めてみます。少し気持ちが軽くなりました。

どらすた

それで十分です。不合格は人格の否定ではなく、組み合わせの結果だということを忘れずに、一つずつ切り分けて立て直していきましょう。応援しています。

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