短期離職のその後はどうなる?|現実と挽回の道筋

短期離職のその後はどうなる 現実と挽回の道筋

悩める会社員

短期離職してしまいました。正直、人生が終わったような気持ちです。この先どうなってしまうんでしょうか。

どらすた

その不安、よくわかります。僕自身、新卒で入った会社を1年で辞めているので、当時感じていた焦りは今でも覚えています。今日は短期離職のその後の現実と、そこからどう動いていけるかを一緒に整理していきましょう。

短期離職は「人生終わり」ではないが、楽観もできない

短期離職をしてしまった直後は、「人生が終わった」と感じるくらい気持ちが落ち込むこともあると思います。ここまで思い詰めてしまうのは、それだけ今の状況を重く受け止めている証拠でもあり、決しておかしなことではありません。

ただ、先に正直にお伝えしておくと、短期離職という経歴が今後いっさい影響しないかといえば、そうとは言い切れません。選考の場面で理由を聞かれることが多くなったり、初対面の採用担当者に多少の警戒心を持たれたりすることは、ある程度は起こり得ると言われています。ここを「気にしなくて大丈夫」と楽観的に片づけてしまうと、かえって次の選考で戸惑うことになりかねません。

一方で、短期離職の経歴があることと、この先ずっとキャリアが積み上がらないことは、イコールではありません。短期離職をした人が、その後まったく違う環境で働き方を立て直していったという話は珍しくないと言われていますし、僕自身もそのうちの一人です。「終わりではないが、何もしなくても自然に解決するわけでもない」というのが、実感に近いところです。

大切なのは、いま感じている不安をなかったことにするのではなく、その不安の中身を分けて考えることです。「選考でどう見られるか」という他人の評価に関わる部分と、「自分がこれからどう動くか」という自分でコントロールできる部分は、切り分けて考えたほうが前に進みやすくなります。

不安な気持ちのまま検索して、この記事にたどり着いた方も多いと思います。今すぐに答えを出さなくても大丈夫です。まずは事実として今の自分の状況を確認し、そのうえで何ができるかを一つずつ考えていく。その順番さえ守れれば、気持ちの整理は少しずつ進んでいきます。次の章では、まず選考でどう見られやすいかという一般論から整理していきます。

どらすた

「人生終わり」で検索する気持ちは、僕にも覚えがあります。ただ、その言葉が指しているのは今の不安の大きさであって、この先の結果そのものではないと思っています。

選考で短期離職はどう見られやすいのか

短期離職の経歴がある場合、選考の場でその理由を聞かれることは多いと言われています。これは珍しい対応ではなく、採用側としても「同じことが再び起きないか」を確認したいという、ごく自然な関心から来ているようです。理由を聞かれること自体を、過度にネガティブに受け取る必要はありません。

また、短期離職という事実だけを見て、多少の警戒感を持たれることもあるとされています。ここは正直に認めておいたほうがよい部分です。ただし、警戒されることと、その後の評価が決まってしまうことは別の話です。理由の説明の仕方や、そこからどう考えて動いたかという後の行動によって、印象は変わってくると言われています。

逆に、理由をあいまいにしたまま面接に臨んでしまうと、質問されるたびに答えがぶれてしまい、聞き手側の不安をかえって大きくしてしまうこともあるようです。「なんとなく合わなかった」で終わらせず、自分の言葉で説明できる状態にしておくことが、選考の場では重要になってきます。

採用する側も、短期離職があるという理由だけで一律に不合格にしているわけではなく、辞めた背景と、そこからどんな行動につなげているかをあわせて見ていることが多いと言われています。つまり、短期離職という事実そのものよりも、「その後どう説明し、どう動いているか」のほうが、実際には重く見られている可能性があります。

もうひとつ意識しておきたいのが、面接官によって短期離職への受け止め方に差があるという点です。同じ経歴を伝えても、深く突っ込んで聞かれる面接もあれば、さらっと確認されるだけで終わる面接もあると言われています。一社の反応だけを見て「やっぱりだめなんだ」と結論づけてしまうのは早計で、複数の会社を受けながら、自分の説明の仕方を調整していくくらいの気持ちで臨むほうが、結果的にうまくいきやすいようです。次の章では、その説明と行動の作り方を具体的に見ていきます。

選考で聞かれやすいポイントの例

・前職を辞めた理由とその経緯
・辞めた後、どのくらいの期間で次に動き始めたか
・同じ理由でまた早期に離職する可能性がないか
この3点を自分の言葉で説明できるように準備しておくと、聞かれたときに慌てにくくなります。

悩める会社員

なんとなく見られ方はわかりました。それで、実際にどう挽回していけばいいんでしょうか。

短期離職からの挽回の道筋

離職理由を、他責ではなく事実ベースで言語化する

まず取り組みたいのが、辞めた理由を自分の言葉で整理しておくことです。ここで意識したいのは、会社や上司への不満をそのまま話すのではなく、事実として何が起きていたのか、自分は何を求めていたのかを分けて考えることです。

「上司が理不尽だった」だけで終わらせるのではなく、「入社前に聞いていた業務内容と実際の仕事が大きく違っていた」「体調に明らかな変化が出ていた」といった、事実として説明できる形に落とし込んでおくと、選考の場でも落ち着いて話しやすくなります。他責の言い方は、聞き手に「また同じことが起きるのでは」という印象を持たれやすいとも言われているため、注意しておきたいところです。

もし今、まだ在籍中で辞めるかどうか自体を迷っている段階なのであれば、この記事は少し先の話になります。試用期間中に辞めるべきかどうかで悩んでいる場合は、試用期間中の「辞めたい」の整理の仕方をまとめた記事もあわせて参考にしてみてください。

「第二新卒」という枠組みがあることを知っておく

短期離職からの転職において、心強い材料のひとつが「第二新卒」という枠組みの存在です。新卒で入社してから数年以内の若手を対象に、社会人経験があることを前提としつつ、ポテンシャルも含めて採用する枠として扱われることが多いと言われています。

この枠組みがあるからといって、短期離職の経歴がすべて不問になるわけではありません。ただ、新卒採用とも中途採用とも違う基準で見られる可能性があるという事実は、知っておいて損はないはずです。自分の経歴がどの枠で見られやすいのかを把握しておくだけでも、応募先を選ぶときの見通しが立てやすくなります。

第二新卒向けの求人を扱う企業やサービスでは、社会人経験が浅いことや、短期離職の経歴があることを前提に選考が組まれているケースも多いと言われています。そうした場を選ぶこと自体が、挽回の道筋のひとつになり得ます。逆に、新卒枠と同じ基準で見られる場に無理に応募してしまうと、想定していなかった質問に戸惑う場面が増えるかもしれません。自分の経歴に合った土俵で勝負するという視点も、持っておいて損はないはずです。

次の職場で一定期間続いた実績が、見え方を変えていく

短期離職の経歴は、その後の職歴によって見え方が変わっていくと言われています。次の職場で一定期間、腰を据えて働いた実績ができると、「たまたま前職が合わなかっただけ」という説明に説得力が出やすくなるためです。逆に、短期離職を繰り返してしまうと、理由の説明だけでは補いきれなくなる場面も出てくる可能性があります。

そのため、次の転職では「早く決めること」よりも「長く続けられそうか」を重視して考えることが、結果的に自分を助けることにつながります。この視点は、次の章でもう少し具体的に扱います。

空白期間を長引かせすぎない

短期離職の後、次の動きに移るまでの期間についても意識しておきたいところです。しっかり休養を取ること自体は悪いことではありませんが、空白期間が長くなりすぎると、その理由についても説明を求められやすくなると言われています。

目安として明確な期間が決まっているわけではありませんが、「休む期間」と「動き出す期間」をある程度自分の中で区切っておくと、ずるずると先延ばしにしてしまう事態を防ぎやすくなります。焦って結論を急ぐ必要はありませんが、立ち止まったままにしておく必要もありません。

どらすた

理由の整理と、次でどれだけ続けられるか。この2つが、短期離職からの挽回では特に大きいと僕は感じています。

2回目の短期離職にしないための会社選び

挽回の道筋を考えるうえで欠かせないのが、次の職場選びです。せっかく動き出しても、同じ理由でまた早期に離職してしまっては、状況がさらに難しくなりかねません。ここで意識したいのは、前回辞めた理由から逆算して会社を選ぶという考え方です。

たとえば、前職を辞めた理由が「聞いていた業務内容と実態が違っていた」のであれば、次の選考では業務内容についてできるだけ具体的に確認しておく必要があります。「体調を崩すほど労働時間が長かった」のであれば、残業の実態や休日の取りやすさを、面接や口コミなど複数の情報源で確認しておきたいところです。

逆に言えば、前回の離職理由をあいまいにしたまま次の会社を選んでしまうと、同じ種類のミスマッチを繰り返すリスクが高くなります。理由の言語化は、選考での説明のためだけでなく、次の会社選びの精度を上げるためにも役立つ作業だと言えます。

会社選びの際は、条件面だけでなく、働き方の相性についても確認しておきたいところです。求人票に書かれている情報だけで判断せず、面接で働き方や職場の雰囲気について具体的に質問してみる、可能であれば実際に働いている人の話を聞いてみるなど、複数の角度から情報を集めておくと、入社後のギャップを減らしやすくなります。一度短期離職を経験しているからこそ、次は慎重に確認する姿勢を持てるはずです。

自分一人で振り返っていると、どうしても見落としが出てしまうこともあります。今の自分の状況から何を優先して会社を選ぶべきか整理したい場合は、転職すべきかどうかを整理できる無料診断を使ってみるのも一つの方法です。

また、次の職場に移った後、しばらくしてまた「辞めたい」という気持ちが顔を出すこともあるかもしれません。そのこと自体は珍しくないと言われていますが、感情のまま結論を出す前に、辞めたい気持ちの正体を整理しておきたい場合は、「辞めたい」気持ちを衝動か消耗かで整理する記事も参考にしてみてください。

会社選びで逆算しておきたい視点

・前職を辞めた理由は何だったか
・その理由に関わる条件を、次の選考でどう確認するか
・面接以外の情報源(口コミ・OB訪問など)でも裏付けが取れそうか
前回の理由から逆算して確認項目を作っておくと、同じミスマッチを避けやすくなります。

悩める会社員

どらすたさん自身は、短期離職の後、実際どうなったんですか。

僕自身の短期離職のその後

ここからは僕自身の話をします。僕は新卒で入ったIT企業を、1年で辞めています。当時は「1年で辞めた自分」に対する不安がなかったわけではなく、正直、この記事の冒頭で紹介したような「人生が終わったのでは」という気持ちに近いものを抱えていた時期もありました。

その後、第二新卒という枠組みでベンチャーのIT企業に転職しました。転職活動では、前職を辞めた理由について何度も聞かれましたし、警戒されているように感じる場面もありました。それでも、辞めた理由と、そこからどう考えて動いたかを自分の言葉で整理して伝えることを意識していたので、話しているうちに落ち着いて対応できるようになっていったのを覚えています。

正直に言うと、最初の頃はうまく説明できず、面接で言葉に詰まってしまったこともありました。それでも回数を重ねるうちに、どの部分を事実として伝え、どの部分を今後への考えとして伝えるかが自分の中で整理されていき、伝え方は少しずつ変わっていきました。短期離職の理由そのものは変えられなくても、その伝え方は自分の努力で変えられる部分だったように思います。

転職した先のベンチャーでは、裁量の大きい環境で任される仕事の幅も広く、自分でも実感できるくらい成長できた時期でした。そこでの経験を積み重ねた結果として、23歳で起業するという選択にもつながっています。振り返ってみると、1年で辞めたという経歴そのものよりも、その後どこでどう働き、何を積み重ねたかのほうが、自分のキャリアには大きく影響していたように感じます。

ただし、これは「短期離職をしても、いずれ成功できる」という話ではありません。僕の場合はたまたまこういう流れになったというだけで、同じようにいくとは限りませんし、そう一般化するつもりもありません。お伝えしたいのは、短期離職が取り返しのつかない傷になるとは限らない、ということです。そこからどう動くかによって、この先の見え方は変わっていく余地があります。

なお、転職活動そのものがうまくいかず、後悔を引きずってしまっている場合は、また少し違う整理の仕方が必要になります。転職に失敗したと感じて立ち直れずにいるときは、転職に失敗した後悔から立ち直るための記事もあわせて読んでみてください。

どらすた

短期離職は、今の自分にとっては大きな出来事に感じられると思います。ただ、それで人生が決まってしまうわけではありません。理由を整理して、次の会社選びに活かして、そこで積み重ねていく。その順番を踏めば、見え方は少しずつ変わっていくはずです。

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