本日はビジネス用語解説テーマ「MTG」についてです。
目次
MTGとは?ビジネスでの意味をわかりやすく解説

MTGとは、英語のmeeting(ミーティング)を略した言葉です。日本のビジネスシーンでは、社内チャットやメール、予定表(カレンダー)などの文字表記でよく使われており、意味としては「会議」や「打ち合わせ」とほぼ同じと考えて差し支えありません。
もともとは英語の頭文字を取った略語ですが、日本の職場でもすっかり定着しており、業種や職種を問わず幅広く使われています。特にITやWeb業界、外資系企業などスピード感を重視する現場では、日常的に飛び交う言葉のひとつです。
また、テレワークやハイブリッドワークが広がったことで、Web会議ツールを使ったオンラインMTGの機会も増えました。対面・オンラインを問わず「話し合いの場」を指す言葉として、幅広い働き方の中で使われている表現です。
「なぜミーティングをそのまま書かず、MTGと略すのか」と疑問に思う人もいるかもしれません。理由のひとつは、予定表やチャットの限られたスペースに収めやすいことです。カレンダーアプリでは、予定のタイトルを一目で確認できるスペースが限られているため、短い略語のほうが視認性に優れています。また、社内で共通の略語として定着させることで、やり取りのたびに毎回フルスペルで書く手間を省ける、という実務上のメリットもあります。
なお、本記事はビジネス用語としての「MTG(ミーティングの略)」を解説するものです。トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の略称としてMTGという表記を見かけることもありますが、本記事ではそちらの解説は行いません。
スケジュール帳やチャットの表記では”MTG”、まれに”MT”と略されることもある。話し言葉では「ミーティング」とそのまま発音するのが一般的で、”MTG”は主に文字での表記に使われる略語。
MTGが使われる場面
MTGは主に、予定表やビジネスチャットの中で目にする表記です。実際にどのような場面で、どのように書かれているのか、具体的に見ていきましょう。
- 予定表:「15:00〜MTG」「10:00 週次MTG」のように、開始時刻や内容と組み合わせて表記されることが多いです。カレンダーアプリの予定タイトルにもよく使われます。
- チャット・メール:「明日のMTG、資料の共有お願いします」「MTGの日程を確認したいです」のように、社内メンバー同士でのやり取りで使われます。
また、目的や形式によっていくつかの呼び方が存在します。あわせて覚えておくと、社内での会話をスムーズに理解できます。
- 定例MTG:週次や月次など、決まったタイミングで定期的に開催されるMTGです。進捗確認や情報共有が主な目的になります。
- キックオフMTG:新しいプロジェクトの開始時に、目的やスケジュール、メンバーの役割分担などを確認するためのMTGです。
- 1on1 MTG:上司と部下が1対1で行う面談形式のMTGです。業務の進捗だけでなく、キャリアや悩みの相談に使われることもあります。
- オンラインMTG:Web会議ツールを使い、離れた拠点や在宅勤務のメンバーと行うMTGです。テレワークの普及にあわせて利用機会が増えています。
このほか、社内では「壁打ちMTG」(アイデアを人に話して整理するための簡易的なMTG)や「ランチMTG」(食事をとりながら行うカジュアルなMTG)のように、独自の呼び方が使われている職場もあります。チャットツールでは、自分の状況を伝えるステータス表示に「MTG中」と設定しておくことで、話しかけてほしくないタイミングを周囲に知らせる使い方も一般的です。
呼び方は違っても、いずれも「話し合いのための場」という点は共通しています。目的に応じて適切な形式を選ぶことが、MTGを有効に活用する第一歩です。
MTGを有意義にする基本
MTGは開催すること自体が目的ではなく、決めたいことを決め、必要な情報を共有するための手段です。時間を無駄にせず、参加者にとって有意義な時間にするために、次のポイントを押さえておきましょう。
- アジェンダを事前共有する:何を話し合うのかを事前に共有しておくと、参加者が準備をした状態でMTGに臨むことができ、進行もスムーズになります。詳しくはアジェンダの記事も参考にしてください。
- 時間を厳守する:開始・終了時刻を守ることは、参加者それぞれのスケジュール全体に配慮することにもつながります。やむを得ず日程を変更する場合は、できるだけ早めにリスケの連絡を入れるのがマナーです。
- 議事録を残す:決定事項や次のアクション、担当者を記録しておくことで、参加できなかったメンバーとも内容を共有でき、あとから振り返ることもできます。
- 参加者を絞る:議題に関係のある人だけを招集することで、発言や議論がしやすくなり、参加者一人ひとりの時間も有効に使えます。
- ゴールを明確にする:「情報共有が目的なのか」「その場で決定したいことがあるのか」をあらかじめはっきりさせておくと、話がまとまりやすくなります。
MTGの冒頭で、目的やゴール、進め方を簡単にブリーフィングしておくと、参加者同士の認識をそろえやすくなり、話がそれてしまうのを防げます。オンラインMTGの場合は、通信環境やマイクの状態を事前に確認しておくことも、時間を無駄にしないための基本のひとつです。
MTGの終わりには、決まったことと次にやるべきことを簡単に読み合わせる時間を設けると、参加者全員の認識をそろえたまま次の行動に移りやすくなります。オンラインMTGであれば、録画機能を活用して後から見返せるようにしておくと、聞き逃した内容を確認できるだけでなく、欠席者への共有もスムーズになります。
MTGを使った会話例文
実際のビジネスシーンでの使い方を、例文とあわせて紹介します。
- 「明日の10時からMTGを設定しておきました。」(予定を組んだことを伝える表現)
- 「このMTGは30分で終わらせましょう。」(時間を区切って進行を意識づける表現)
- 「来週のMTG、都合が悪くなったのでリスケできますか?」(日程変更を依頼する表現)
- 「MTGの前にアジェンダを共有してもらえますか?」(事前準備を求める表現)
- 「進捗はオンスケなので、次のMTGで詳細を共有します。」(進行状況とあわせて報告する表現)
- 「本日のMTGの議事録をお送りします。ご確認ください。」(MTG後のフォローで使う表現)
- 「MTGの参加者に、〇〇さんも追加しておいてもらえますか?」(参加メンバーの調整を依頼する表現)
いずれも、社内のチャットや口頭でのやり取りで自然に使われる表現です。文脈から「会議」や「打ち合わせ」に置き換えても意味は通じます。
類語との使い分け(会議・打ち合わせ・ミーティング)
MTGと似た意味を持つ言葉に「会議」「打ち合わせ」「ミーティング」があります。厳密なルールがあるわけではありませんが、一般的には次のようなニュアンスの違いがあるとされています。
- 会議:意思決定を伴う、比較的フォーマルな集まりを指すことが多い言葉です。「取締役会議」「予算会議」のように、社内規程や役職に紐づいて使われることもあります。
- 打ち合わせ:確認や調整を目的とした、比較的カジュアルな集まりを指すことが多い言葉です。少人数で短時間に行われることも多いです。
- ミーティング/MTG:会議と打ち合わせの中間的な位置づけで、社内外を問わず幅広く使われる言葉です。目的やフォーマルさの度合いに関わらず使いやすいのが特徴です。
たとえば「来週、打ち合わせをお願いします」は相手への配慮を感じさせる表現である一方、「来週MTGお願いします」は社内の同僚同士でよく使われるカジュアルな表現です。同じ内容でも、相手との関係性によって言葉を選ぶことで、印象が変わります。
英語の「meeting」をそのままカタカナにした「ミーティング」は、フォーマルな文書やあらたまった場面での口頭表現としても使いやすい言葉です。一方の「MTG」はあくまで文字表記としての略語であり、口頭でそのまま「エムティージー」と読むことはほとんどありません。この違いを意識しておくと、書き言葉と話し言葉での使い分けがしやすくなります。
明確な使い分けのルールが決まっているわけではないため、社内の慣習や相手との関係性、資料のフォーマットなどに合わせて、使う言葉を選ぶとよいでしょう。
MTGに関連する用語
MTGと合わせて覚えておきたいビジネス用語を紹介します。
- アジェンダ:MTGなどで話し合う議題や進行予定のこと。事前共有しておくことで、参加者の準備がしやすくなります。
- アポ:面会や訪問の約束のこと。社外の相手とのMTGは「アポ」と呼ばれることもあります。
- リスケ:予定を変更すること。MTGの日程調整の場面でよく使われます。
- オンスケ:予定通りに進んでいる状態のこと。プロジェクトの進捗報告でよく使われます。
- ブリーフィング:作業やMTGの前に行う、目的や概要の簡単な説明のこと。
いずれもMTGを進める上でセットになりやすい言葉なので、あわせて覚えておくとビジネスチャットや予定表の表現の幅が広がります。
ほかのビジネス用語はビジネス用語集一覧から探せます。
MTGを使うときの注意点
MTGは社内のチャットや予定表では便利な略語ですが、使う場面によっては注意が必要です。
社外向けの正式な文書やメール、契約に関わるやり取りでは、略語を使わずに「会議」や「打ち合わせ」といった正式な表記を使うのが無難です。取引先や目上の人とのやり取りで略語を多用すると、砕けすぎた印象を与えてしまう可能性もあるため、相手や場面に応じて使い分けることが大切です。
特に、初めて取引をする相手や、フォーマルな場での案内メールなどでは「MTG」ではなく「打ち合わせのお願い」「会議のご案内」といった表記を選ぶ方が、丁寧な印象につながります。
また、口頭で「MTG」と発音する人はあまり多くありません。会話の中では「ミーティング」や「会議」と言い換え、文字での記録や共有の場面で「MTG」と表記する、と覚えておくと迷いにくくなります。
社内であっても、初めて関わるメンバーや他部署の人に対しては、略語が伝わらないケースもあります。相手の理解度に合わせて、必要であれば「ミーティング」と補足する配慮も意識しておきましょう。
新卒や中途で入社したばかりの時期は、社内で使われている略語の意味がわからず戸惑うことも少なくありません。わからない言葉が出てきたときは、その場で確認するか、あとで先輩や同僚に聞いてみることをおすすめします。
また、社外の人や他部署の人が同席するMTGでは、参加者全員が同じ略語に慣れているとは限りません。資料やメールの文面では正式名称を使い、口頭での会話の中で必要に応じて「MTG(ミーティング)」と補足する、といった使い方をすると、誤解を防ぎやすくなります。
まとめ
MTGは英語のmeeting(ミーティング)を略したビジネス用語で、社内チャットや予定表の文字表記としてよく使われます。定例MTGやキックオフMTG、1on1 MTGなど、目的に応じたさまざまな呼び方があり、アジェンダの事前共有や時間厳守、議事録の作成を意識することで、より有意義な時間にすることができます。
「会議」「打ち合わせ」といった類語との違いも意識しながら、社外向けの文書では略語を避けるなど、相手や場面に合わせて言葉を使い分けていきましょう。日々のやり取りの中で自然に使われる言葉だからこそ、正しい意味と使い方を押さえておくことで、社内外を問わずスムーズなコミュニケーションにつながります。
MTGという言葉自体を覚えるだけでなく、今回紹介したアジェンダの共有や議事録の作成といった基本を実践することが、限られた時間を有効に使うための近道です。まずは次のMTGから、できるところを取り入れてみてください。
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