転職したい職場に応募して面接が決まっても、いざ本番が近付くと不安や緊張が大きくなるという方は多いでしょう。転職を考えている方の中に、次の悩みや疑問はありませんか?
・面接当日までの準備が知りたい
・知っておくべき面接のマナーは?
・面接の質問はどう答えたらいいの?
今回は面接日までの準備や覚えておきたいマナー、さらに面接の流れや質問別に回答のポイントなどをご紹介します。これを知っておけば面接の不安を減らせるので、面接が苦手という方はぜひご覧になってください。
目次
面接当日までに必要な準備とは?
面接の不安を少しでも和らげるために、前もって準備をしましょう。準備をしておくと、当日慌てずに面接に参加できます。それでは、どのような準備を進めておくと良いのか解説しましょう。
回答の練習
面接官に聞かれたことをスムーズに答えられるように、回答の練習をしましょう。当日緊張で上手く話せなかったり、回答を忘れたりする人は少なくありません。文章の音読ではなく、自分の言葉で自然に話せるレベルまで練習を重ねましょう。
面接の練習をするためには、どのような質問があるのか知っておく必要があります。主に聞かれる内容は、
・自己紹介や自己PR
・短所と長所
・転職や退職の理由
・志望動機
・実績やスキル
などが挙げられます。上記の質問はほぼ確実に出ると考えて、事前に回答をまとめて、練習しましょう。
持ち物の確認
当日、忘れ物をしないように前日までに必要なものは用意しましょう。面接当日までに次の持ち物を用意しておいてください。
・A4サイズの書類やクリアファイルが入るバッグ
・筆記用具や手帳、メモ帳
・スマートフォンや携帯電話
・腕時計
・お財布や現金
・ティッシュとハンカチ
・応募書類のコピー(履歴書や職務経歴書など)
・求人情報のコピーや会社案内、採用担当者名や電話番号のメモなど資料
面接は履歴書や職務経歴書の内容をベースに答えていくので、コピーがあると面接前に読み返しが可能です。求人情報や会社案内には企業情報があるので、そのおさらいや求められる人材などを再確認できます。万が一、遅刻をした時のためにも、連絡先の控えも用意しておくと安心です。
この他にも、身だしなみをチェックできる手鏡や、身分証明書、印鑑、女性の場合は伝線対策に呼びのストッキングを用意しておくと、いざという時に便利です。
知らないと恥ずかしい面接のマナー
面接官は言葉使いや身だしなみ、さらに表情や態度などを細かくチェックしています。ちょっとした言動が採用結果にも影響を与えるので、覚えておくべき面接のマナーをここで確認しましょう。
服装マナー
私服もOKにしている企業もありますが、悩んだ時はスーツにしましょう。ただし、転職の場合は新卒とは違って経験やスキルをアピールする機会なので、リクルートスーツではなくきちんとしたビジネススーツにしましょう。スーツの色は性別を問わず、グレー系かネイビー系がおすすめです。
黒は面接官によっては冠婚葬祭のイメージを与える可能性があります。また、黒の無地はリクルートスーツの定番なので、同系色のストライプ柄のものがおすすめです。
髪型やメイクのマナー
顔がはっきりと見えるように、髪の毛が顔にかからないヘアスタイルにしましょう。男性なら短髪に整え、長い髪の女性は後ろに束ねてください。前髪も目を隠さないように、長い時はピンでとめると良いです。
髪を染めている人も多いと思いますが、派手な髪色はNGです。自然な黒髪が理想ですが、せめて暗めのブラウンにとどめておきましょう。
女性はきちんとメイクをすることもビジネスマナーです。派手なメイクは面接に適さないので、自分の顔を明るく綺麗に見せるために、ナチュラルメイクを心掛けてください。ネイルもベージュや薄いピンク系なら肌馴染みが良く、清潔感を与えられるので付けても問題ありません。
言葉遣いや話し方、姿勢に関するマナー
面接時は「ですます」で丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。小さな声だと相手に聞こえづらく、さらに自信のない印象も与えるので、笑顔ではきはきと大きな声で話すこともポイントです。また、相手の顔を見て話すことが大事ですが、緊張して見られない時は面接官の首元を見ると自然な目線となります。
一人称は「わたし」または「わたくし」で統一します。少しでも良い印象を与えたい時は「わたくし」にすると良いです。他にも「あー」や「えっと」など話す時にクセが出る場合は、口グセが出ないように意識して話しましょう。
姿勢が悪いとだらしない印象を与えるので注意してください。立っている時も座っている時も背筋をしっかり伸ばしましょう。座っている時は、椅子に深く座り、背中を背もたれに預けないように意識すると綺麗な姿勢を保てます。
質問別・回答のポイント
面接の質問内容は企業や面接官によって異なりますが、一般的に以下の通りで進んでいきます。
・自己紹介や自己PR
・転職理由
・志望動機
・経験や実績、スキル
・逆質問
それぞれ回答にポイントがあるので、そのポイントをご紹介しましょう。
自己紹介や自己PR
面接官は自己紹介や自己PRを通じて、活躍できる人材かどうか見極めています。転職の場合、前職の仕事内容や成果を具体的に伝え、仕事での実績をアピールしていいきましょう。また、入社への強い気持ちが伝えられるように、応募先の企業や職種に関連するスキルや経験をアピールすることもポイントです。
長くても重要な部分が見えてこないため、1分程度にまとめて話しましょう。また、分かりやすさを重視して、簡潔に伝えてください。
転職理由
同様の理由で再び退職する可能性を見極めるために、転職理由を聞かれます。会社への不満から転職をする人もいると思いますが、ネガティブな理由は不採用の原因となります。そのため、前向きな結論になるように伝えることがポイントです。例えば、給与の低さの不満があった場合、以下の伝え方はできます。
転職の理由は、給与が少なく経済的にゆとりがないためです。現在月収●万円程ですが、先輩社員の話では、この先給与水準の改善や昇格は見込めないという状態です。現在両親に仕送りしており、さらに家庭も持った時も考えると今の給料で働き続けるのは困難だと思い、転職を決意しました。
転職の理由に加えて、入社したら自分がどのように貢献していきたいか、どう活躍したいか実現できることや目標を伝えると、良い印象を与えられます。また、あえて前職の不満を告げず、自信の成長やキャリアアップが理由の転職とするのも良いでしょう。
志望動機
入社の本気度を知るために、数ある企業から自社を選んだ理由を質問してきます。この際、重要となるのは企業研究です。どういう事業をする会社なのか、また社風や経営理念、求めている人材も把握して、それとリンクする回答をしましょう。共感できる理由や、惹かれる部分、そして入社後に今後の事業展開に触れながら自分がやりたい仕事などを答えると、志望の熱意を伝えらます。
経験や実績、スキル
面接では、これまで頑張ってきたことや、経験してきたこと、どんな人物だと評価されていたのかなど聞かれます。ここでは主観的なものではなく、客観的に自分を語ることがポイントです。
例えば、経験を伝えるなら具体的に取り組んだことを伝え、何に努力したのか、結果どうなったのかとストーリー仕立てを意識すると、自分の実績を伝えられます。評価に関しては、自分をどういう風に思われているか伝えた上で、それを裏付ける実績や成果を伝えましょう。
逆質問
最後に面接官から「何か質問はありますか?」と逆質問を受けます。その際、できれば「ありません」と答えるのは避けましょう。ここで色々聞いておかないと、入社後に不透明だった部分が発覚して後々後悔する恐れがあります。質問をしてくるということは、入社への熱意とも捉えられるので、聞いておきたいことは事前に用意しておきましょう。
具体的にはキャリアアップしていくために必要なスキルや、現場で大切にしていること、評価制度や昇進制度、実際の業務の流れなど、会社のことを深く知れる内容が好ましいです。他にも働く上で疑問があれば、この時間で確認しておきましょう。逆に避けた方が良い質問は、調べればすぐにわかることや、いきなり給与や休日などの質問、面接官が答えにくい内容は避けた方がいいです。
転職の面接の準備や回答のコツのまとめ
一度就職の経験がある人でも面接は不安な気持ちになったり、緊張したりするものです。しかし、事前の準備や面接の流れを知り、しっかり対策を取れば不安は軽減されます。当日、自信を持って挑めるように、ご紹介した内容を参考に面接の準備を進めてみてください。
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