転職の面接対策完全ガイド|準備からマナー、質問対策まで

転職の面接対策完全ガイド

転職したい職場に応募して面接が決まっても、いざ本番が近付くと不安や緊張が大きくなるという方は多いでしょう。転職を考えている方の中に、次のような悩みや疑問はありませんか?

・面接当日までにどんな準備をすればいいかわからない
・知っておくべき面接のマナーが不安
・面接でよく聞かれる質問にどう答えたらいいのかわからない

今回は面接当日までの準備から、入室・退室までのマナー、オンライン面接で気をつけたいポイント、よく聞かれる質問への回答の組み立て方、面接後にやっておきたいことまで、転職の面接についてまとめて解説します。準備を一つずつ整えていけば、当日の不安を減らして面接に臨めるはずです。面接が苦手という方は、ぜひ参考にしてください。

面接当日までに必要な準備とは?

面接で実力を発揮するためには、当日までの準備が欠かせません。何を、どこまで準備しておけばいいのか、ここで確認しておきましょう。

企業研究の具体的なやり方

志望動機や逆質問の質を左右するのが企業研究です。まずは企業の公式サイトで事業内容や沿革、経営理念、今後の事業展開に関する情報を確認しましょう。IR情報を公開している企業であれば、業績や中期経営計画にも目を通しておくと、事業への理解が深まります。

求人票だけでなく、採用ページや社員インタビュー、会社が発信しているSNSやブログにも目を通すと、社風や働く人の雰囲気がつかめます。同業他社と比較しながら「この会社ならではの強みは何か」「数ある企業の中からなぜこの会社を選ぶのか」を自分の言葉で説明できるようにしておくと、志望動機や逆質問の説得力が増します。

想定問答の作り方

面接官に聞かれたことをスムーズに答えられるように、想定問答を用意しておきましょう。主に聞かれる内容は、

・自己紹介や自己PR
・転職理由
・志望動機
・経験や実績、強みと弱み
・キャリアプラン
・逆質問

などです。上記の質問はほぼ確実に聞かれると考えて、事前に回答の要点をまとめておきましょう。文章をそのまま覚えて音読するのではなく、要点だけをメモにまとめ、自分の言葉で自然に話せるレベルまで声に出して練習を重ねることがポイントです。可能であれば、家族や友人に面接官役を頼んで模擬面接をしておくと、当日の受け答えがスムーズになります。

持ち物の準備

当日忘れ物をしないように、前日までに必要なものはそろえておきましょう。面接当日までに次の持ち物を用意しておいてください。

・A4サイズの書類やクリアファイルが入るバッグ
・筆記用具や手帳、メモ帳
・スマートフォンや携帯電話
・腕時計
・お財布や現金
・ティッシュとハンカチ
・応募書類のコピー(履歴書や職務経歴書など)
・求人情報のコピーや会社案内、採用担当者名や電話番号のメモなど資料

面接は履歴書や職務経歴書の内容をベースに答えていくので、コピーがあると面接前に読み返しが可能です。

在職中に転職活動を進めている場合、面接日程の調整にも工夫が必要です。在職中の転職活動を成功させるコツも確認しておくと準備がスムーズになります。

持ち物として挙げた応募書類の準備に不安がある方は、レジュメとは何かを先に確認しておくと安心です。

求人情報や会社案内には企業情報があるので、そのおさらいや求められる人材などを再確認できます。万が一、遅刻をした時のためにも、連絡先の控えも用意しておくと安心です。

この他にも、身だしなみをチェックできる手鏡や、身分証明書、印鑑を用意しておくと、いざという時に便利です。

会場までの下調べ

初めて訪れる会場の場合、事前に地図アプリなどで最寄り駅からの道順や所要時間を確認しておきましょう。当日は電車の遅延や道に迷うことも想定し、余裕を持って自宅を出発できるよう時間を逆算しておくと安心です。オフィスビルの場合、受付の場所やビル内のエレベーターの位置も事前に確認しておくとスムーズです。

到着が早すぎても相手を待たせることになるため、会場付近には10分前後に着くように調整し、受付は指定時刻の5分前を目安に済ませるとよいでしょう。車で向かう場合は駐車場の有無や近隣のコインパーキングも事前に調べておくと、当日慌てずに済みます。

入室から退室まで、面接のマナー

面接官は言葉遣いや身だしなみ、さらに表情や態度などを細かくチェックしています。ちょっとした言動が採用結果にも影響を与えるので、入室から退室までの流れとあわせて覚えておくべき面接のマナーをここで確認しましょう。

一般的な面接の流れは次の通りです。

・受付で名乗り、案内を待つ
・ノックをしてから入室し、一礼する
・案内された席の横に立ち、簡単に挨拶をする
・「どうぞ」と言われてから着席する
・質疑応答が終わったら、お礼を伝えて一礼する
・ドアの前で再度一礼してから退室する

入室から退室までの一つひとつの動作は難しいものではありませんが、緊張しているとつい忘れてしまいがちです。流れを頭に入れておくだけでも、落ち着いて行動しやすくなります。

服装のマナー

私服もOKにしている企業もありますが、悩んだ時はスーツにしましょう。ただし、転職の場合は新卒とは違って経験やスキルをアピールする機会なので、リクルートスーツではなくきちんとしたビジネススーツにしましょう。スーツの色は性別を問わず、グレー系かネイビー系がおすすめです。

黒は面接官によっては冠婚葬祭のイメージを与える可能性があります。また、黒の無地はリクルートスーツの定番なので、同系色のストライプ柄のものがおすすめです。

なお、面接時の服装はあくまで企業への配慮を示すためのものです。入社後の服装は会社ごとに文化が異なるため、服装自由の会社に転職した体験談も参考にしながら、応募先の雰囲気を確認してみるとよいでしょう。

髪型やメイクのマナー

顔がはっきりと見えるように、髪の毛が顔にかからないヘアスタイルにしましょう。男性なら短髪に整え、長い髪の女性は後ろに束ねてください。前髪も目を隠さないように、長い時はピンでとめると良いです。

髪を染めている人も多いと思いますが、派手な髪色はNGです。自然な黒髪が理想ですが、せめて暗めのブラウンにとどめておきましょう。

女性はきちんとメイクをすることもビジネスマナーです。派手なメイクは面接に適さないので、自分の顔を明るく綺麗に見せるために、ナチュラルメイクを心掛けてください。ネイルもベージュや薄いピンク系なら肌馴染みが良く、清潔感を与えられるので付けても問題ありません。

言葉遣いや話し方、姿勢に関するマナー

面接時は「ですます」で丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。小さな声だと相手に聞こえづらく、さらに自信のない印象も与えるので、はきはきと大きな声で話すこともポイントです。また、相手の顔を見て話すことが大事ですが、緊張して見られない時は面接官の首元を見ると自然な目線となります。

一人称は「わたし」または「わたくし」で統一します。少しでも良い印象を与えたい時は「わたくし」にすると良いです。他にも「あー」や「えっと」など話す時にクセが出る場合は、口グセが出ないように事前の練習で意識しておきましょう。

姿勢が悪いとだらしない印象を与えるので注意してください。立っている時も座っている時も背筋をしっかり伸ばしましょう。座っている時は、椅子に深く座り、背中を背もたれに預けないように意識すると綺麗な姿勢を保てます。

オンライン面接のマナー

近年はオンラインで面接を実施する企業も増えています。対面とは異なる準備が必要になるため、ここで独立して確認しておきましょう。

まず欠かせないのが通信環境の確認です。当日になって回線が不安定にならないよう、事前に使用するツール(Zoomなど)の動作確認や、カメラ・マイクの映り方、聞こえ方をチェックしておきましょう。可能であれば有線接続を使うと、通信が安定しやすくなります。

背景と照明への配慮も必要です。生活感の出るものが映り込まないよう、背景はシンプルな壁やバーチャル背景を用意し、顔が暗く映らないように部屋の照明や角度を調整しておきましょう。カメラの目線が下がりすぎないよう、パソコンの下に台などを置いて高さを合わせておくと、自然な目線で話しやすくなります。

服装は上半身しか映らないからといって油断せず、対面の時と同じようにきちんとした服装を整えましょう。急に立ち上がる場面があるかもしれないため、下も相応の服装にしておくと安心です。

面接開始前には、通知音が鳴らないようスマートフォンやパソコンの通知をオフにし、周囲に生活音が入らない静かな環境を確保しておきましょう。万が一通信トラブルが起きた場合に備えて、担当者の連絡先をすぐに確認できるようにしておくことも大切です。

よく聞かれる質問と回答のポイント

面接の質問内容は企業や面接官によって異なりますが、多くの場合は次のような流れで進んでいきます。質問ごとに「何を見られているか」を意識すると、答え方の方向性が見えてきます。

自己紹介・自己PR

見られていること 第一印象と、簡潔に自分を伝える力です。長々と話すと重要な部分が伝わりにくくなるため、要点を絞って話せるかどうかも見られています。

答え方の型 名前、現職の業務内容、アピールしたい経験やスキル、入社への意欲、の順で1分程度にまとめます。転職の場合は前職の仕事内容や成果を具体的に伝え、応募先の企業や職種に関連する経験をアピールすることがポイントです。

例文 「〇〇と申します。前職では法人営業として新規開拓を担当し、担当エリアの売上を前年より伸ばす実績を残しました。お客様の課題をヒアリングして提案につなげる経験を、貴社でも活かしたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。」

転職理由

見られていること 同じ理由で再び離職しないか、前向きな動機で転職を考えているかどうかです。会社への不満をそのまま伝えると、ネガティブな印象につながりやすくなります。

答え方の型 不満がきっかけになっていても、「今の環境で感じた課題」から「そこで見えてきた自分がやりたいこと」、そして「入社後にどう活かすか」という前向きな流れで伝えます。例えば、給与の低さへの不満があった場合、以下のような伝え方ができます。

転職の理由は、給与が少なく経済的にゆとりがないためです。現在月収●万円程ですが、先輩社員の話では、この先給与水準の改善や昇格は見込めないという状態です。現在両親に仕送りをしており、今後家庭を持つことも考えると、今の給料で働き続けるのは難しいと感じ、転職を決意しました。

転職の理由に加えて、入社したら自分がどのように貢献していきたいか、どう活躍したいかという目標を伝えると、良い印象を与えられます。あえて前職への不満には触れず、自身の成長やキャリアアップを理由の中心にするのも一つの伝え方です。

特に社会人経験が浅いうちの転職理由は伝え方に悩みやすいので、第二新卒の転職理由の伝え方も参考にしてみてください。

志望動機

見られていること 入社への本気度と、数ある企業の中からその会社を選んだ理由に一貫性があるかどうかです。ここで重要になるのが企業研究です。

答え方の型 企業研究で把握した事業内容や社風、求める人材像と、自分の経験や価値観が重なる部分を結びつけて伝えます。共感した理由や惹かれた部分、入社後に取り組みたい仕事に触れながら答えると、志望の熱意を伝えられます。

例文 「貴社の〇〇という事業方針に共感し、これまで培ってきた〇〇の経験を活かして貢献したいと考え、志望いたしました。特に△△という取り組みに関心があり、入社後は自分の経験を活かして成果を出していきたいと考えております。」

経験・実績

見られていること これまで何に取り組み、どのような成果を出してきたか、そしてそれを客観的に説明できるかどうかです。

答え方の型 「取り組んだこと」から「工夫したこと・努力したこと」、「結果」の順にストーリー仕立てで伝えると、説得力が増します。数字で示せる実績があれば、具体的な数値を添えて伝えましょう。

例文 「前職では在庫管理の効率化に取り組み、発注のタイミングを見直すことで、欠品による機会損失を減らすことができました。現場のメンバーと連携しながら改善を進めた経験は、貴社でも活かせると考えております。」

実績を語る際は、可能な範囲で人数や期間、対応件数などの数字を添えると、面接官にもイメージしてもらいやすくなります。ただし、誇張した表現や根拠のあいまいな数字は使わないよう注意しましょう。

強みと弱み

見られていること 自己分析ができているか、そして弱みに対してどう向き合っているかです。弱みを聞かれて何も答えられないと、自己理解が浅い印象を与えてしまいます。

答え方の型 強みは仕事の成果に結びついたエピソードとあわせて伝えます。弱みは正直に伝えたうえで、それを補うために工夫していることや、改善に向けて取り組んでいることをセットで話すのがポイントです。

例文 「強みは物事を計画的に進める力です。一方で、慎重に進めすぎてスピードが遅くなることが弱みだと感じており、優先順位をつけて早めに着手することを意識しています。」

弱みを選ぶ際は、業務に大きな支障が出るような内容ではなく、工夫や改善によって対応できる範囲のものを選ぶと、前向きな印象で伝えやすくなります。

キャリアプラン

見られていること 入社後、長く活躍してくれる人材かどうか、そして会社の方向性と本人の希望がずれていないかです。

答え方の型 3年後・5年後にどうなっていたいかを、応募先の事業内容やポジションと結びつけて話します。実現が難しい壮大な目標よりも、入社後の業務と地続きになっている目標の方が伝わりやすくなります。

例文 「まずは〇〇の業務を一通り任せていただけるよう早期に成果を出し、将来的にはチームをまとめる立場で後輩の育成にも携わっていきたいと考えております。」

逆質問

最後に面接官から「何か質問はありますか?」と逆質問を受けます。その際、できれば「ありません」と答えるのは避けましょう。ここで色々聞いておかないと、入社後に不透明だった部分が発覚して後々後悔する恐れがあります。質問をしてくるということは、入社への熱意とも捉えられるので、聞いておきたいことは事前に用意しておきましょう。

具体的にはキャリアアップしていくために必要なスキルや、現場で大切にしていること、評価制度や昇進制度、実際の業務の流れなど、会社のことを深く知れる内容が好ましいです。他にも働く上で疑問があれば、この時間で確認しておきましょう。逆に避けた方が良い質問は、調べればすぐにわかることや、初回の面接でいきなり給与や休日などを尋ねる質問、面接官が答えにくい内容などです。

面接でやりがちな失敗

準備をしていても、緊張から本来の実力を発揮できないことがあります。ここでは面接でありがちな失敗を紹介するので、当てはまるものがあれば対策を意識しておきましょう。

・回答を丸暗記して、棒読みのように聞こえてしまう
・前職や現職への不満、批判ばかりを話してしまう
・志望動機が抽象的で、他社にも当てはまる内容になっている
・逆質問の時間に「特にありません」と答えてしまう
・遅刻しそうな時に連絡をせず、無断で遅れてしまう
・オンライン面接で通信環境の確認を怠り、当日にトラブルが起きる

これらは事前の準備次第で防ぎやすい失敗です。回答は丸暗記せず要点を自分の言葉で話せるように練習し、企業研究をもとに志望動機を具体化しておくことで、多くは避けられます。

面接後にやること

面接が終わった後の過ごし方も、次の選考や気持ちの整理に影響します。

お礼メールは必須ではない

面接後にお礼メールを送るべきか悩む方もいますが、必須のマナーというわけではありません。ただし、送ることで丁寧な印象を与えられる場合もあるため、当日中か翌日の早いうちに、簡潔にお礼を伝えるメールを送っても良いでしょう。長文にする必要はなく、面接の機会への感謝と入社意欲を数行でまとめる程度で十分です。

面接の振り返り

記憶が鮮明なうちに、聞かれた質問と自分の回答をメモしておきましょう。うまく答えられなかった質問があれば、次の面接に向けて回答を整理しておくと、同じような場面で活かせます。

結果を待つ間の過ごし方

結果が出るまでの期間は企業によって異なりますが、その間もほかの選考や情報収集を並行して進めておくと、気持ちの面でも余裕を持てます。転職活動を進める中で改めて自分の状況を見直したい場合は、転職のメリットとデメリットを確認しながら、今後の進め方を考えてみるのもよいでしょう。

内定を受けて現職を離れる際は、円満に退職できるよう早めの準備が大切です。退職意向の伝え方もあわせて確認しておくと、退職に向けた動きがスムーズになります。

転職の面接の準備や回答のコツのまとめ

一度就職の経験がある人でも面接は不安な気持ちになったり、緊張したりするものです。しかし、事前の準備を整え、入室から退室までの流れやマナー、よく聞かれる質問への答え方を知っておけば、不安は少しずつ減らせます。オンライン面接が増えている今だからこそ、対面とは違う準備も忘れずに行いましょう。当日、落ち着いて挑めるように、ご紹介した内容を参考に面接の準備を進めてみてください。

面接で必ず聞かれる志望動機については第二新卒の志望動機の書き方と例文6選、提出書類については第二新卒の職務経歴書の書き方で、それぞれ例文つきで解説しています。

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